全国紙と呼ばれる新聞は、やたら情緒的な煽りと憶測ばかりで、信頼できるデータといえば天気図くらい、総合的に見て、エロ本と知的水準において大同小異。私にはそうとしか思えないのだが、そう思えない程度に、ある意味素直な輩は世間には無数にいる。そういうことを軽快に揶揄した本。
ただ、内容があまりにネタ的で、残念ながら考察も甘い。たとえば、昔の日本人はいい加減だったというのはいいとして、文脈からすれば、他の国と比べて相対的にどうかが問題だろう。修行を積んだ上で続編を望む。
(本稿初出 2004/11/02)
★★★★☆ 反社会学講座
- パオロ マッツァリーノ
- ちくま文庫
- 2007
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