電動歯ブラシ業界は、世界ではブラウンとフィリップスの2強状態だが、日本だとパナソニックが巧みなマーケティングにより首位を保っている。
結論から言えば、これら3ブランドのうち、海外に行かない人なら迷わずブラウンが買いだ。海外旅行時に携帯したい人は悩むが、歯垢除去性能からすればフィリップス、日本でのランニングコストからすればパナソニックというところか。裏技として、AC100-240Vの全世界対応であった時代のブラウンの型落ち品を買うという手もある。私が購入したのも、2012年発売の最新機種(D345355X)でなく、2007年発売の型落ち品(D325365X)であった。
それぞれのブランドの特徴は次の通りだ。
- Doltz(パナソニック)
- リニアモーターによる小刻みな往復振動。
- 換えブラシは(日本では)入手しやすい。最安で1本400円弱くらい。
- 最新機種の充電器はAC100-240Vの全世界対応。
- Sonicare(フィリップス)
- 音波水流を発生させる高速往復振動。
- 換えブラシは最安で1000円程度。
- 最新機種の充電器はAC100-240Vの全世界対応。
- Oral B(ブラウン)
- 回転的往復振動
- 換えブラシは最安で1本500円程度。
- 前機種まではAC100-240Vの全世界対応だったが、2012年の最新機種から、充電器が日本国内のみ対応のAC100Vとなってしまった。
なお、回転式、と言っても実際にはぐるぐる回るのではなくて、狭い角度で往復的に動いているだけである。私の使い方では、歯茎への負荷は、振動式と大差はないというのが実感である。
店頭機種を触ったりして調べた印象では、Doltzは、フィリップスの劣化版という感じで、どうも振動があまり有効に歯垢を落とすためにできていない。私の経験からしても、Doltzでツルツルの歯を実現するのは集中力を要した。気を許すと、特に利き手側の歯の内側のツメが甘くなるのである。フィリップスは触った感じでもいかにも音波水流が巻き起こりそうで、歯科医の推薦度が高いというのもうなづける。つくりからして振動も少なくて、総合的な性能ではおそらくこういう感じだろう。
ブラウン ≒ フィリップス >> パナソニック、オムロンということで、歯の健康のためにはフィリップスとブラウンの2択と思われる。ブラウンは「ながら磨き」でもうまくいくし、何よりランニングコストが安いので、あの多大なる振動さえ気にならなければ、一般人にとっては現時点での最善の選択となろう。
ただ、非常に残念なことに、2012年の機種からブラウンはAC100Vのみの対応になってしまった。時差や移動で疲れる海外出張では、歯を清潔にしたいものである(海外フライトでは食後必ず歯磨きをする、というのは重要なTipsのひとつだと思う)。1日2回で10日持つ、ということになっているのだが、たとえば一家4人で使ったとしたら3日も持たない。充電器持参は必須だ。この点、是非改善してもらいたいものだ。
余談だが、Oral Bの回転ブラシのギミックは男の子のハートをつかむ何かがあるようで、子供が喜んで電動歯ブラシを使って磨くようになった。現時点ではとても満足している。
ブラウン オーラルB 電動歯ブラシ デンタプライド5000 D325365X
- メーカー型番:D325365X
- サイズ:幅34×奥行54×高さ240mm
- 本体重量:173g
- 素材・材質:ASA(アクリロニトリル-スチレン-アクリル酸エステル)、ポリプロピレン
- 原産国:ドイツ
- 付属ブラシ:3本(プラークワイパー付フロスアクションブラシ(EB25)1本、ステインケアブラシ(EB18)1本、舌フレッシュナー(TF1)1本)
- 付属品:スマートガイド(単三乾電池2本付属)、トラベルケース、ブラシ収納ケース
- 充電時間:10時間
- 充電持続期間:10日間(1日2回、各2分使用)
- 電源方式:充電式/AC100-240V 50/60Hz 2.4W
- 最大振動数:上下振動:約40,000回/分、左右反転:約8,800回/分
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