写真はLuxe Bidet Neo 110 |
これは国際的には突出した普及率らしい。何がこの違いを生み出しているのか、というのは、イノベーションの受容という観点で、ビジネススクールの事例研究としては格好だと思う。しかしこの差異がゆえに、私を含め、日本を出て海外で働く多くの日本人をひそかにしかし深刻に悩ませているはずである。
たとえばアメリカだと、ねじはインチねじであり、日本のメートルねじとは違う。しかもTOTOやINAXの便器などあるはずはなく、American Standard などのメーカーである。日本で使っていたウォッシュレットなりがそのまま使えるはずもなく、しかもそもそもアメリカではほとんど普及していない機械だけに英語ですら情報収集がままならない。
Tアダプタにより水道を分岐させる |
ということで、アメリカ、特にニューヨーク、ボストンなど東海岸に向かう日本人に、洗浄便座設置の成功事例を共有したい(おそらくロサンゼルスやサンフランシスコ、あるいはシアトルなどの西海岸でも同様だと思われるが不明)。数ヶ月のリサーチの後、私が購入したのがLUXEという会社の製品である。 Amazon.comで買うと、2014年6月現在、30ドル(約3000円)もしない。
この手の製品の最大の関門は、ねじとの接続性である。LUXE Bidetシリーズの製品は、マニュアルにあるように、2つの金属製柔軟ホースがついている。
- 1/2インチ・1/4インチナットホース
- 15/16 インチ・9/16インチナットホース
もし新居を下見する機会があるのなら、モンキーレンチ等を持参して、ナットの大きさを測るといい。ナットの径が、15/16 インチ(23.8ミリ) と 9/16(14.3ミリ)のパイプでタンクと水道が接続されていたら、何も考えずにこの洗浄便座がつなげる。もしサイズが違っていたとしても、Home Depot 等のホームセンターやAmazonなどでも容易に代替ホースを探せるだろう。
この機械は電気を使わないので、つまみを回すと単純にその水圧で水が出てくるだけである。便座ヒーターや乾燥機能など何もない。単純であるが、おそらくこれで十分だと思う。構造も簡単で軽量、便座そのものを置換する日本方式と違い、便座はそのままで、便座の下に挟み込むように設置する。つくりが若干華奢な気もするが、所詮日本円で3000円ほどである。それだけのお金で、ほぼ日本と同様の快適さが得られるようになって心から満足した次第である。
Luxe Bidet Neo 110 (Elite Series) Fresh Water Non-Electric Mechanical Bidet Toilet Seat Attachment w/ Strong Faucet Valves and Metal Hoses
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