2014年5月31日土曜日

Luxe Bidet Neo 110(米国製ウォシュレット)


写真はLuxe Bidet Neo 110
日本を訪れる多くの観光客を驚かせるのが、日本のトイレのハイテクぶりらしい。洗浄便座はすでに世帯普及率80%に迫ろうとしている由で、ほぼ全家庭に行き渡ったと言ってよい。ここまで普及すると、飲食店やホテルなどもそれに追随せざるを得ず、少なくとも関東地区では、洗浄便座がついてない場所を探すのが難しくなったという印象だ。

これは国際的には突出した普及率らしい。何がこの違いを生み出しているのか、というのは、イノベーションの受容という観点で、ビジネススクールの事例研究としては格好だと思う。しかしこの差異がゆえに、私を含め、日本を出て海外で働く多くの日本人をひそかにしかし深刻に悩ませているはずである。

たとえばアメリカだと、ねじはインチねじであり、日本のメートルねじとは違う。しかもTOTOやINAXの便器などあるはずはなく、American Standard などのメーカーである。日本で使っていたウォッシュレットなりがそのまま使えるはずもなく、しかもそもそもアメリカではほとんど普及していない機械だけに英語ですら情報収集がままならない。

Tアダプタにより水道を分岐させる
私も現地で不動産屋に聞いたのだが、まともな情報は帰ってこなかった。日系の業者がウォッシュレット設置を1000ドル(約10万円)くらいで請け負うといううわさを聞いたくらいである。生活の立ち上げで苦労している間に、バスルームの快適さが担保されないのは辛すぎる。

ということで、アメリカ、特にニューヨーク、ボストンなど東海岸に向かう日本人に、洗浄便座設置の成功事例を共有したい(おそらくロサンゼルスやサンフランシスコ、あるいはシアトルなどの西海岸でも同様だと思われるが不明)。数ヶ月のリサーチの後、私が購入したのがLUXEという会社の製品である。 Amazon.comで買うと、2014年6月現在、30ドル(約3000円)もしない。

この手の製品の最大の関門は、ねじとの接続性である。LUXE Bidetシリーズの製品は、マニュアルにあるように、2つの金属製柔軟ホースがついている。
  • 1/2インチ・1/4インチナットホース
  • 15/16 インチ・9/16インチナットホース 
私の家のAmerican Standard社の便器の場合、トイレのタンクにTアダプタを直結させ、その下部に15/16のホースをつなぎそのまま給水パイプにつないだ。洗浄便座とT-アダプタは細いほうのホースである。取り付け方は同社のWebサイトに動画がある。簡単だ。

もし新居を下見する機会があるのなら、モンキーレンチ等を持参して、ナットの大きさを測るといい。ナットの径が、15/16 インチ(23.8ミリ) と 9/16(14.3ミリ)のパイプでタンクと水道が接続されていたら、何も考えずにこの洗浄便座がつなげる。もしサイズが違っていたとしても、Home Depot 等のホームセンターやAmazonなどでも容易に代替ホースを探せるだろう。

この機械は電気を使わないので、つまみを回すと単純にその水圧で水が出てくるだけである。便座ヒーターや乾燥機能など何もない。単純であるが、おそらくこれで十分だと思う。構造も簡単で軽量、便座そのものを置換する日本方式と違い、便座はそのままで、便座の下に挟み込むように設置する。つくりが若干華奢な気もするが、所詮日本円で3000円ほどである。それだけのお金で、ほぼ日本と同様の快適さが得られるようになって心から満足した次第である。

Luxe Bidet Neo 110 (Elite Series) Fresh Water Non-Electric Mechanical Bidet Toilet Seat Attachment w/ Strong Faucet Valves and Metal Hoses
  • Part Number Neo-110
  • Item Weight 2.2 pounds
  • Product Dimensions 13.5 x 7 x 3 inches
  • Item model number Neo 110
  • Material Plastic
  • Item Package Quantity 1
  • Number Of Pieces. 1
  • Special Features Easy to Install, Adjustable.

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